もし自分はアダルトチルドレンではないかと思ったら

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アダルトチルドレンとは

思春期以降に生きづらさを感じるアダルトチルドレンは、もともと「アルコール依存症の親のもとで育った人」をさしてアメリカで広まった言葉です。アダルトチルドレンはアルコール依存症の親と、飲酒問題を何とかしようとしているその配偶者との間に立ち、少しでも親の助けになろうと必死に頑張るのです。

そういうアダルトチルドレンは子供の頃に辛いことがあっても我慢したり、家庭内の問題を秘密として守ったり、少しでも家庭がよくなるように子供らしさを捨て、いい子を演じます。それでも家庭はよくならないので、その子はもっと頑張ります。

以上はアルコール依存症の親の下で育ったアダルトチルドレンの話ですが、何と「アルコール依存症の親」を「毒親」に変えても違和感がないではないですか!そう、毒親率いる機能不全家族の中で育ってきた子供も同じような問題を抱えているのです。

そういう事実がわかり、今ではアダルトチルドレンはアルコールのみならず、毒親がいるような機能不全家族で育った子や、感情を抑圧された家族の中で育った人も指します。しらふでアルコール依存症の親と同レベルの問題を引き起こすなんて、毒親の破壊力は計り知れないですね。

過去の出来事を歪めずに見つめる

アダルトチルドレンを克服するには、自分の生い立ちが異常であったことを正視し、受け入れることが大事です。DMC(家庭内洗脳)された子は親がどんな人であったか、正確に思い出すことができません。出来事は覚えていても、それを判断する力が親によって歪められているのです。

例えば、食事が毎日スーパーの惣菜で、たまに母(専業主婦)が料理したときは不味くてあまり食べられなかったとします。(私の体験です)大人になって母は料理が下手で手抜きをしていたんだとわかっても、「料理の努力をせずに楽をしていた」とは思いません。

むしろ、「惣菜は美味しいし、贅沢をさせてもらった。料理なんて、体を壊すようなものを作る飯マズ親も居るじゃないか!」とハードルを極端に下げます

また、私は咀嚼するときに口を開けて音をさせるいわゆる「クチャラー」で、しかも、箸の持ち方も変でした。これは妻に再三指摘されてようやく修正できたのですが、指摘されたときは猛烈に腹が立ってくるのです。

私に限らず、クチャラーや箸の持ち方など、食事に関することに注意すると、ひどく腹を立てる人は多いようです。これは、される筋合いのない注意をされたというのもあるかも知れませんが、最大の理由は幼い頃から育んできた家族のルールを否定されたからではないかと思います。

食事のしかたで育ちがわかると言いますが、まさにその通りです。毒親に育てられた子は、基本的に育ちが悪いと私は思います。根本的に社会的な意識に乏しく、下品であるのが毒親の特徴です。

本来であれば食事マナーなど幼い頃にしつけることが当然なのですが、子供に興味のない親はそれをしません。私の親はそれらのマナーについて、「言ったがあんたは修正しなかった」と言いますが、小さい子供に言うことを聞かせることすらできなくて何が親でしょうか。しかし、私は大人になってそのことを指摘されても、なかなか親のしつけが悪かったことを認めることができませんでした。

私は指摘してきた妻に、「悪いのは自分だ。頼むから親のことは悪く言わないでくれ。」「(指摘することに対して)いちいちうるさいな。何か迷惑をかけているのか?それとも俺に死ねってことか?」と、とことんエスカレートさせてしまいました。

こんなやり取りを数度行い、ようやくクチャラー行為と箸の持ち方は改善したのですが、心の中ではなぜこんなことをしなければならないのだと思っていました。まだこのときは私にとっての親の存在は「食事を毎日一緒にした温かい思い出」を思い起こさせるものだったのです。

このように、親への評価は激甘で、よいところは拡大して過大評価し、悪いところは極限まで小さくしてまるでなかったことのようにするのです。

もっとひどい例になると、イライラしていた親に暴力を振るわれた過去でも、「あれは自分が言うことを聞かなかったからだし、怪我をさせないように手加減をしてくれたからいい親だ」などと擁護と言えるレベルまで美化したりします。

このように、毒親は子供によって大きな得をしています。何せ、子供に何をしても子供は自発的にそれを美化して、感謝という形で親に返すという風に育てたのですから。理不尽なことをして子を一方的に傷つけていることに親も子も気付きません。こうして親によって歪められた世界観が完全に出来上がります。

そして自分の生きづらさはどこに原因があって、滑らかに問題を解決する流れをせき止めているものは何か、を認識できないようになります。その原因はどこにあるか、当然「親」です。

耳が痛いことでもしっかり聞いてみる

社会生活をしていると、自分がアダルトチルドレンであることに気付くヒントがたまにもたらされます。それが他人からの指摘なのですが、親や自分を否定されることに警戒するあまり、攻撃をされていると受け取りがちです。

しかし、わざわざ赤の他人に注意をするなんて、本来は注意をする人にとっても気分が良いものではなく、好きで言っているわけではありません。指摘をされたときには、自分が生きやすくなるヒントを与えてくれているのかもしれないと思って耳を傾けてみましょう。誠実に相手の話を聞いていれば、相手は更なるヒントをくれることでしょう。

このようにして、正常な人の意見と自分の考えを照らし合わせて、自分自身のおかしさ、更には自分を育てた親のおかしさに気付くことがアダルトチルドレンを克服することの第一歩になります。

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