毒母の強力な念で中学・高校・大学とどんどん投げやりになる毒親育ち

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毒親

成長する機会を逃した思春期

私は現役で大学に合格できなかったので、高校を卒業して浪人することになりました。ですが、どこの大学に行きたいというものはなく、無軌道に毎日を過ごしていました。予備校に行きはするものの、学習習慣が身についていなかったので自習ができず、授業だけをボーっと聞いている状態でした。

そして、お金だけは持っていたので毎日パチスロをする日々。好きな物を買い、何一つ不自由を感じなかったのでずっと今のままで居たいと思っていました。

私は六年間私立中高に通って、遊ぶことだけを覚えたわけです。それは、私にとっては束縛された幼少期の思い出を塗り変える、自由を獲得するための行為でした。遊ぶこと=親への反抗です。

しかし、もはや親の下を離れようという時期。その時期になっても私は自分の人生を見つめることができず、親に反抗を続けました。自由を獲得するなどと言って遊んでいる場合ではないのに、やめられませんでした。

他人事のようだった大学受験

大学受験がどうなるか、気にはなるけれど何もやる気を起こせませんでした。

結局、受験する大学は親が決めました。もっとも私は大学のことは何も知らないし、興味も無かったので親が決めてくれてよかったと思っていました。

まさに他人事です。

今の時代、小学生でも自分が受験する中学校ぐらいは興味をもって調べています。自分から受験をしたいという子も居ますし、志望校を自分で見つける子も居ます。それがもうすぐ成人しようという男がこの体たらく。こんな息子が居たらさっさと追い出すか大学に進学させないようにしたらいいのにと今の私なら思います。

私がどのような状態まで堕ちていっても気付かないところが私の母の恐ろしいところです。もっともこの「気付かない」という表現はやや不正確で、私の内面のことより母自身のことのほうが母にとって大切なので、正確には「気にする価値がない」のです。

「気付いているけど気にしない」でもありません。意識にすら上らないのです。こんなことを自然にされては、人として扱ってもらえていないとすら思えてきます。

私の母親は攻撃的なタイプの毒親ではありません。暴言も暴力も殆どありませんでした。しかし、何も言わずとも我が子を動かせる、いわばサイレント毒親です。

掴みどころの無いタイプの毒親の存在

これはある意味、最強です。何しろ証拠を残さずに口に出すのもはばかられるようなことを命令できるのですから。母の表情や、声のトーンや、沈黙から全てを察して動けるように私は学習してきました。とにかく、全てが母本位で動きます。

昔の私は、母は家庭内で自分を犠牲にしてまで家族に尽くしている、と思っていましたが、それは間違いでした。真の支配者は母だったのです。私がどんな風になっても大学まで行かせたのも、特に優しいからでも甘いからでもなく、そうすることが母自身にとって望ましいことだったからでしょう。

一人暮らしを始めてからも変わらなかった

勉強をしていない割には何とか格好のつく大学に合格したので、そこに入学しました。しかし、親元を離れてからもやはりまともに生きることができませんでした。もはや反抗する相手から離れているのにも関わらず、反抗という行為だけは残りました。結果何に逆らっているのかわからなくなり、毎日が上手くいかずに自分自身が傷ついていきました。

これはどういうことか。一般的な見方はこうでしょう。

・何かに逆らうのが己の存在意義である人間に育ってしまった

・親や何かに責任転嫁をして楽をしようとしている

それらは完全には否定できません。しかし、私の見解はこうです。

何かにつけて私を束縛する母親を内面化し、私の心に同居させてしまった。そのため私の心に常に命令を出している母親が私の中に居る。それに縛られながら、常に解放されようと内面化した母親に反抗している。

この考え方はトラウマ理論を参考にしています。トラウマは過去にあったショックをずっと当時の自分で止まったまま心の傷として抱えるものです。また、トラウマは無理に思い出そうとすると自分が壊れてしまうぐらいのショッキングな記憶に基づきます。私はトラウマに匹敵するぐらい、母に育てられたことで精神が歪められたと思います。

もはや離れていても母の声が頭に鳴り響くようになってしまった。毎日の「おはようコール」「おやすみコール」は本当に苦痛でした。一体どれだけの大学生がそんな下らないことをしているでしょうか。しかし、私がもうやめようなどと言おうものなら、死の恐怖が訪れるような気がして、とても言えませんでした。

メンタルをじわじわやられていくアダルトチルドレン大学生の憂鬱

一人暮らしをしたことで却って母のコントロールの強さを証明してしまったようで、自尊心がどんどん地に落ちていきました。以前はあった”根拠の無い自信”もどんどん無くなっていきました。私はどんどん勉強もできないし、他にも何も無い人間へと変わっていきました。

私は当時は自分がどんどん駄目になっていっていると思っていました。しかしそれは案外、私本来の実体に近づいていっていただけなのかも知れません。

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